山本刀
名刀レスポンシブ1
山本刀(やまもととう)
短刀
無銘
- 拵えは細川忠興考案の肥後拵であり、すべて革包み。
- 中身は無銘であった。
由来
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ある時、細川忠興(三斎)が誤って茶器を沸騰している茶釜の中に落としてしまった。近侍の山本三四郎にそれを取り出すよう命じると、山本は左手でそれをつかみ出したという。
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忠興が左手でつかみ出した理由を尋ねると、山本は「右手は戦場において主君のために使うものでありますゆえ」と答えた。忠興はその言葉に感じ入り、腰に差していたこの短刀と、茶釜、自筆の短冊を与えた。
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短冊には「茶の湯しやも 月に涙や こぼすらん ほろりくわんすの秋の夕暮」とあった。
「くわんす」とは、「鑵子(かんす)」のことで、茶釜を意味する。黒田官兵衛も当時の人は「くわんひょうえ」と発音していたという。