綱切
名刀レスポンシブ1
- 佐々木高綱の「綱切(綱切筑紫正恒)」が有名で享保名物になっているが、その他にも「綱切」が存在する。
相良家蔵「綱切」
太刀
銘 宗吉
綱切
二尺六寸三分
- 古備前宗吉の作。
- 佩表はもと丁字乱れ、さき直刃の刃紋。
来歴
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肥後国人吉の相良家に伝来した綱切。
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承久3年(1221年)6月、承久の乱の宇治川合戦の際、鎌倉幕府御家人で相良家初代当主の相良長頼は幕府方の北条時房に従い、山井(やまのい)宗頼と佐原頼忠と共に参陣している。
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宇治川での戦いでは佐々木信綱らと共に敵陣一番乗りの功を立て、かつ敵将渡部弥次郎兵衛を討ち取るという功績を挙げた。この時、相良長頼が河中に張った綱を切ったことにちなむという。
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この功により相良長頼は、執権北条義時より晴れて相良荘の旧領回復を許され、さらに播磨国飾磨郡の荘園など沢山の褒美を与えられた。
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つまりこの相良家伝の綱切では、承久の乱の宇治川の戦いで、河中の綱を切ったのは相良長頼ということになる。
島津家蔵「綱切」
刀
銘 兼永
綱切
長一尺七寸八分
- 五条派、兼永の作。
来歴
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承久の乱の際、鎌倉幕府御家人で島津氏の2代当主の島津忠時が河中の綱を切ったという。
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以後、島津家では相伝の重宝として世継ぎへ譲られる御道具となった。
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この島津家伝も承久の乱の宇治川の戦いで、河中の綱を切ったのは島津忠時ということになる。