名刀幻想辞典

本科

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本科(ほんか)

写し物の手本となった原品のこと

  • 「本歌」とも書き、同じ意味で用いられる、、、、、、、、、、、、、、、、、、、

概要

  • 優れた刀を模造して作られた刀を「写し」と呼ぶ。このとき模造された元の刀が「本科」となる。

    • あるいは刀装の拵えなどにおいても、優れたものを写している場合がある。たとえば「へし切り長谷部」の拵の本科は「安宅切」の拵であることが近年の研究で明らかとなった。あるいは信長拵とよばれるものの本科は「浮股」である。
  • 一般的に模造する際には、本科を横において参照しながら作刀される。

高名な写し

  • 写しは古来多く作られている。

ソハヤノツルギウツスナリ

  • 久能山東照宮の太刀には「妙純伝持 ソハヤノツルキ/ウツスナリ」と銘が彫られている。これは「ソハヤの剣」と呼ばれる坂上宝剣を写して作られたためである。
    この「妙純伝持」の妙純とは斎藤利国のことだといわれている。明応5年(1497年)没の人物が所持したのが本当であれば、すでにこの頃から「写し」と呼ばれる作刀依頼が行われていたことになる。

康継写し

  • 写しが多く作られたのは大坂の役の後で、大坂御物と呼ばれた名物が焼けたためそれを再刃した越前康継が同時に写しを作っているためである。この時、いわゆる本科の名前を銘に切っている。

国広の写し

相州康春の写し

  • 名物「不動国行」の写し
    • 銘「相州住康春作 不動国行之写 天文廿三年二月日 狩野介所持」刃長一尺九寸
    • 相州康春は、天文年間(1532年~1555年)に相州小田原において活動した刀工。

その他

  • 享保の頃、近江守源久道(二代久道の次男)が御浜御殿において名物「児手柏」および名物「若狭正宗」の写しを作刀したという。また信国重包も「若狭正宗」と「不動国行」の写しを作刀し「葵一葉」を賜っている。

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