月山貞一(刀工)
名刀レスポンシブ1
月山貞一(がっさんさだかず)
明治~大正期の刀工
新々刀上々作
概要
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天保7年、近江で生まれる。本名は弥五郎。
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のち月山貞吉の養子となる。
月山貞吉は孫八郎。奥州月山鬼王丸の流れをくむ。のち摂津にでて鍛え大坂月山の始まりとなる。明治3年2月79歳で没。 -
雲竜子、光顕斎、水勇子と号す。
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明治39年4月、71歳のときに宮本包則と並んで帝室技芸員に選ばれ、宮内省御用刀匠となる。
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愛刀家として名高い明治天皇の軍刀などを鍛えたほか、皇族・著名人の作刀を数多く行い、第一人者の地位を確立する。陸軍大学校の成績優等者に卒業時下賜される、恩賜の軍刀も作刀した。
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大正元年には伊勢神宮奉納の刀なども作っている。
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銘は「月山雲竜子貞一鍛之」「浪華佳月山貞一精鍛」、「帝室技芸員月山貞一造」など。
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大正7年(1918年)83歳で没。
系譜
月山貞吉
- 出羽の生まれ。通称弥八郎
- 月山の末流を称す。大阪月山の祖となる。
- 水心子正秀の門人となり、のち大阪に住す。
- 明治3年(1870年)2月、70歳で没。
- 初代月山貞一は養子。
月山貞勝
- 初代月山貞一の長男。
- 1869年~1943年。
- 明治39年(1906年)、明治天皇の軍刀を謹作。その他、明治神宮の御神刀、大元帥刀などを鍛えた。大元帥刀の余鐵をもって鍛えた小烏丸造の一刀もある。
- 「月山貞勝謹作」など。
二代月山貞一
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初代月山貞一の孫。本名は月山昇。
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1907年~1995年
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昭和42年(1967年)、無鑑査認定。
日本美術刀剣保存協会により授与される資格で、刀匠の最高位にあたる。 -
昭和46年(1971年)、重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定。
月山貞利
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二代貞一の三男。本名は月山清。
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昭和21年(1946年)大阪生まれ。
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昭和57年(1982年)、新作刀展で名槍日本号模索を出品し無鑑査に認定。
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平成7年(1995年)に全日本刀匠会の理事長。
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月山貞利は大相撲の第65代横綱貴乃花(1995年)、第66代横綱若乃花(1998年)の土俵入り太刀を製作している。
- 若乃花太刀
- 二尺二寸八分(69.1cm)。銘「堅忍不抜 為横綱若乃花勝」と若乃花関が横綱昇進伝達式の際に述べた言葉を刻んでいる。
雲仙子貞秀
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月山貞吉の弟子。
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通称杉本廣助
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安政~明治にかけて鍛刀。前半生を京都で過ごし、勤王志士の刀をもっぱら打ったという。のち慶応から明治ごろに尼崎に移る。明治30年頃死去。
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銘は「摂津尼崎住雲仙子貞秀」、「雲仙子貞秀」など