大坂長義
名刀レスポンシブ1
大坂長義(おおさかちょうぎ)
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備前長船長義の作
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享保名物帳にも、前田家の「御太刀并千貫以上之御刀脇刺」にも記載がない。
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銘は、表に「備州長船住長義」、裏に「正平十五年五月日」。
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刃長九寸一分四厘
- 長義の短刀では高く評価されている。
由来
- 加賀藩2代藩主の前田利常が大坂で求めたことにちなむという。
- ※所蔵館では、秀吉から利家に伝わったとする。
来歴
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以後加賀藩に伝わる。
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文化9年(1812年)3月に、本阿弥重郎左衛門(本阿弥長根)が前田家蔵刀のお手入れをした時の記録には「大坂長義 小」と書かれる。
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弘化3年(1846年)御腰物等寄帳
高代御脇指之部
三拾七番
一 大坂長義御脇指 長九寸壹歩 代金貳拾五枚折紙
御鎺 金 鵐目 金 星目釘 銀
御目貫 赤銅紋茄子金色繪
御小柄 惣赤銅紋茄子 宗乗作
御小刀 兼巻
御鮫 白
御鞘 黑塗、休鞘共貳本
御袋 絹 -
昭和6年(1931年)1月19日に前田利為名義で旧国宝指定。
刀劔
短刀 銘 備州長船住長義 正平十五年五月日 一口
東京府東京市目黒町 侯爵前田利為
(昭和6年文部省告示第九號) -
昭和8年(1933年)「日本刀の近代的研究」
國寶 大坂長義短刀 長サ九寸一分四厘、反七厘、板目肌地沸付キ、刄文大亂匂深ウ沸カラム(前田侯爵家所藏)
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現在は重要文化財指定。
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昭和23年(1948年)の「名刀集美」では前田利建氏。
短刀 銘 備州長船住長義/正平十五年五月日
長サ 九寸一分四厘 反リ 六厘 もと幅八分九厘
前田利建氏藏16代当主・前田利為の長男で旧加賀藩前田家第17代当主。 -
昭和39年(1964年)の「百人百剣: 日本刀の楽しみ方」で吉田利男氏蔵。
備州住長船長義(名物大阪長義)中古刀 最上作 大業物 重文 吉田利男
蔵刀のなかで、私が最も誇りとしているのが、この短刀である。
「大阪長義 長九寸壱分 正平年号有之寛文三年代金二十枚折紙有之」
「文政元年於御國研被仰付」
と、古い上品な鞘に鞘書がある。
加賀前田家に長く伝えられ、戦前は手にとって拝見することなど考えもできなかったこの品を、ご縁とはいえ、私が秘蔵できることは無上の喜びである。先年、展覧会で拝見した旧国宝の長義刀(在銘・もと森栄一先生蔵)もこの短刀と同じく、きわめて穏やかな、むしろさびしいほどの気品を備えた刀だった。
古来、無銘のもので長義の作品と伝えられているものは、美しい小板目に、絢爛目を奪うばかりの刃文を焼いた刀が多いのは、どういうわけだろう。この大阪長義を手がかりとして研究してみたいと考えている。
刃長27.4cm、反り一分弱(0.3cm)- ※森栄一氏所持刀は、銘「備前國長船住長義」二尺四寸一分だと思われる。
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昭和41年(1966年)「日本刀全集 第1巻」
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昭和45年(1970年)の「原色日本の美術」では東京都吉田氏蔵。
長さ 27.7cm、反り0.21cm、元幅2.61cm
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現在は、刀剣ワールド財団所蔵